妊娠線の予防

妊娠線ができるタイミングは人によって異なってきます。お腹が急激に膨らんだことで真皮や皮下組織が破れてしまい、裂け目ができてしまうことが妊娠線の主な原因。ですから、急激な体重増加が発生しないよう、体重のコントロールが重要になってきます。
少しずつ体重が増えていけば皮膚も少しずつ伸びていくため、裂け目ができずに済みます。しかし急激に体重が増えてしまうと皮膚が伸びるのも急激で、対応しきれずに妊娠線となってしまうのです。
妊娠期間に増加する体重は8〜12kg程度と言われています。これを超えて体重が増えた場合は肥満の恐れがあります。肥満は妊娠線だけでなく、産道を狭くしてしまい難産をもたらす恐れもあるのです。「赤ちゃんの栄養のために」といって食べ過ぎないよう注意が必要です。
妊娠時期にあわせた体重のコントロールも重要です。まず妊娠初期は1kg程度の増加にとどめたいところ。妊娠中期に入ると赤ちゃんの成長が一気に進むため、体重も増加していきます。その場合も1ヵ月に500g〜1kg程度の増加が目安になります。これは妊娠後期もほぼ同様です。
体重をコントロールするためには食事だけでなく、適度な運動も重要になります。ウォーキングやエアロビクス、スイミングなどを取り入れると効果的でしょう。最近では妊婦用のプログラムを用意しているスポーツクラブなども増えているので利用してみると良いのではないでしょうか。
妊娠線とスキンケア
お腹が膨らんでいくペースに皮膚が追いつかず、裂け目が生じてしまうのが妊娠線。その予防にはスキンケアが重要です。
この妊娠線を防ぐ方法のひとつは皮膚を柔軟な状態にしておくことです。肌が柔らかい状態なら引っ張られても対応でき、裂け目ができることなく伸びることができるわけです。そのためには、保湿が欠かせません。乾燥してカサカサした状態の皮膚では妊娠線ができやくなってしまいます。
保湿の方法としてもっとも効果的なのが妊娠線予防クリームです。これを入浴後などに塗ると皮膚の水分と油分のバランスが保て弾力と柔軟性に優れた状態を維持できます。妊娠線ができやすいといわれるのはお腹はもちろん、胸やヒップなどにも塗ることでスキンケアができます。
入浴後だけでなく、乾燥していると思ったときやかゆみを感じた時にもクリームを塗るといいでしょう。妊娠線予防クリームはいろいろな製品が売られていますから、自分に探してみてはいかがでしょうか。
また、クリームを塗る際にマッサージをするのも効果的です。マッサージをすることで血行をよくし、皮膚の健康状態を高める効果があります。また冷え対策やストレス解消にも効果があるため、広く妊娠中のケアに役立ちます。
とにかく乾燥には要注意。妊娠線予防クリームを使わない場合も保湿対策のスキンケア製品でしっかりとケアすることが大事です。早めに対策を行っていた人の多くは妊娠線ができずに済むといわれています。それだけに毎日のケアをしっかり行うようにしたいものです。
妊娠線ができる時期や場所
妊娠線はいつごろ、そしてどこにできやすいのでしょうか。
妊娠線とはお腹が膨らんでいるペースに皮膚がついていけずに裂け目ができてしまった状態です。ですから、胎児が成長をはじめる妊娠中期くらいから発生しやすくなります。早い人では4ヶ月目、一般的には6ヶ月目程度が目安です。
問題なのはこの時期になると胎児の成長とともに食欲が増し始めることです。そのため、体重が急激に増えてしまうことも多くそれが妊娠線の原因になってしまいます。ですから、体重管理が大きなポイントとなってきます。過度の体重増加・肥満は妊娠線の原因となるだけでなく、産道を狭めて難産の原因にもなります。
それから場所。お腹はもちろんですが、ほかにも胸や太もも、ヒップにもできます。これらの場所は皮下脂肪が厚く、皮膚の組織の弾力性が弱いという特徴があります。そのためどうしても妊娠線ができやすくなるのです。その部分がみみず腫れのようになったり、
とくに妊娠後期は胎児の重みでお腹は下の方に下がります。そのためケアが難しくなったり、できてしまっても気づきにくいといった問題が出てくるので、チェックを怠らずにいたいものです。
乳房の場合は母乳を作るために胸が膨らんでいくことによって発生します。乳房の場合、妊娠線は放射線状にできるのが一般的です。
妊娠線は小柄な人ができやすいとも言われています。お腹が膨らんだ時に突き出してしまいやすいからです。妊娠線ができないようにするためには時期や場所などをしっかり把握し、相応しいケアをすることが重要になってくるでしょう。
妊娠線の治療
一度できてしまった妊娠線。消すのはなかなか困難だといわれています。
妊娠線は胎児の成長や体重の増加によって皮膚がお腹の膨張についていけなくなり、裂けてしまった状態のことです。真皮や皮下組織に亀裂が生じてしまっているため、消すのは容易ではないのです。
しかし、美容形成外科などでは妊娠線を消す治療も行っています。
以前は飲み薬や塗り薬での治療、あるいは外科的な手術など負担が大きく、また効果も限定された治療法が多かったものですが、最近では少ない負担で高い効果を望める治療法が登場しています。
その代表的な治療法がレーザー治療です。にきび痕ややけど痕の治療でも知られるレーザー。妊娠線の治療にも効果を発揮してくれます。レーザーを照射することで避けた皮膚細胞を除去し、新しい細胞の再生を促します。治療時間も短く、痛みもほとんどないことから広く利用されるようになっています。
それからケミカルピーリング。これも美容の分野で広く知られるようになった治療法です。薬剤を皮膚に塗布し、あえて強い刺激をもたらすことで皮膚の古い角質層を除去、その上で皮膚の再生を促す治療法です。
ほかにもレーザーと高周波を活用したサーマクールや炭酸ガスを皮下脂肪に注射する「カーボメッド」といった治療方法もあります。
以前に比べ、妊娠線の治療はそれほど困難ではなくなったといいます。費用の問題などはありますが、できてしまった妊娠線に悩まされている人はこれらの治療法を検討してみてはいかがでしょうか。
妊娠線の原因
妊娠線ができないよう予防するためにはまず原因を知っておく必要があります。
妊娠も中期、4ヵ月〜6ヵ月程度に差し掛かると胎児が成長をはじめてお腹が大きくなっていきます。その際、伸びていく皮膚が裂けてしまうと妊娠線ができてしまうのです。
また妊娠線はお腹にできるものというイメージがありますが、乳房や太もも、ヒップなどにもできます。乳房の場合は母乳を作るために胸が大きくなる過程で発生します。妊娠線は皮下組織が裂けてしまった状態。表皮に比べると皮下組織は急激な皮膚の伸びについていきにくいのです。また、皮下脂肪が厚いところはとくに皮下組織の柔軟性に欠ける傾向があるため、妊娠線ができやすくなります。妊娠線が治りにくいといわれているのも皮下組織が裂けてしまうからです。
妊娠線をもたらす原因もいくつかあります。まず急激な体重増加。妊娠中期は胎児が大きくなっていくとともに食欲も増していきます。胎児に栄養を与えるのは大事ですが、食べすぎには用心が必要です。
それから肌の状態。乾燥し、皮膚が乾燥し、柔軟性を欠いた状態だと妊娠線はできやすくなってしまいます。ただでさえ、妊娠中はホルモンバランスの影響などで肌が乾燥しやすい状態にあります。妊娠線予防クリームなどを利用し保湿と柔軟性の維持を心がけることが大事になります。
妊娠線ができる原因、できやすくなる原因をしっかり把握しておけば正しい対策も行えるもの。ぜひとも覚えておきたいところです。